スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

老人ホームの怖~い話 1

皆さま、その後お元気でいらっしゃいますか。でしょうね。皆さま、お幸せそうでしたもの。はっきり言うと、私はお元気でも、お幸せでもありません。また化学物質過敏症の話だろうと思った人は「ハズレ!」 それどころじゃないんです。「今すぐにでも殺される!」危険に曝されていのです。

ある日、お化けも眠る丑三つ時、ドアのベルが高らかに鳴らされました。何事かと飛び起きて、真っ暗な部屋の中、椅子だの机だのの障害物を乗り越えてドアを開けて廊下を見れど、誰も見えず。いたずらか! 舌打ちしてベッドに戻りました。次の日もまたベル。さらに次の日。この時はベッドに入ってすぐだったので、ドアに着くのが早かった。サッと開けると、大柄な男の背が、階段の明かりの中に一瞬浮かび上がって消えました。女を見ればすぐに声をかけることで有名な男でした。いたずらでしょうが悪質です。ドアに「ベルを鳴らさないでください」と貼り紙に書いて寝ました。f次の日、男はベルを鳴らしたと思いますか。いいえ、彼はちゃんと貼り紙に書いた禁止条項を守って、ドアをこんこんと叩いて行ったのです。貼り紙に、「ドアも叩かないでください」が入りました。それは直ぐ「おはようございます」(午前3時)になり、「声も掛けないでください」の文字を増やしました。じゃ、彼はどうした?彼は反対側の庭に面したガラス窓をドンドン!と叩いて消えました。次は犬の声。「ワンワン~」可愛いじゃないかなんて言ってもらっては困ります。私は前から低周波音で不眠症なのです。一度起こされたら、朝までもう眠れません。眠れない毎日。さらに体調がぐんぐん悪くなって行きました。
さらに、男は、ベッドの私の耳元で「ワオッ!」と声をかけました。飛び起きましたが、彼の姿はどこにもありません。「ニャォ!」というのもありましたね。お前、動物愛護協会か!など頭の中は怒りと恐怖のごった煮でいっぱいになり、ついに秋葉原まで言ってしまいました。数件の無線機を売る店に聞いたんですが、これはできるようなれど「教えられない」やり方だったようです。つまり、あまり法的でない無線とか……。口をそろえて「探偵に聞いてください」という辺りも怪しい。
私はやけになって盗聴器探しなどやりましたが、全然見つからず、ベッドの下にも何もなく空振り。いや、ゴミが沢山あったので捨てました。時ならぬ大掃除です。

警察の「証拠があれば」という言葉を受けて、レコーダーをトイレの廊下の空気抜きに掛けてみました。そこに入っていたのは奇怪な音。水の流れる音と共に、カチンカチンと鋭い、まるで鶴嘴で鉄を打っているような音。ただの廊下ですよ、絨毯張りの。こんな音がするはずはありません。ワンワンという犬の吠え声。ははあ、ストーカー男はこいつを真似をしたな。でもここでは犬は飼えません。だからよその家の音です、そこに入っているのは。でも、そこは静かな廊下。あるのはメーターボックス電話機の配線板だけ。メーターボックスも電話の方も調べるだけは調べました。でも、何もない。どうして音は飛んでくる。誰に言っても信じてもらえず、泣き寝入り状態。

ところが、です。ストーカーは、ある朝パタリと倒れ、亡くなってしまいました。よかった? いいえ、これからが本物の恐怖の始まりでした。

まだ生きてま~す

新しいブログ書くつもりでしたが、新しいホームでも、ほとんど同じ問題(つまり化学物質過敏症と低周波音障害)で、にっちもさっちもいかなくなっています。やっぱり駄目ですかねぇ、こういう人が生きるのは。

久しぶりに、このブログを開いてみたら、広告だけがデカくなっちゃってたので、なんか押し潰されてぺちゃんこになったような気がしてメゲた。ワタシャ、まだ生きてるよ。ブログ失くさないでおくれという意味で一筆書きました。

ついに脱走

77歳の喜寿をきっかけに、今後は「書けない」を合言葉に、物を書くのを一切やめようと思いました。ちょうど、そのような時に合わせたように、屋上の給水タンク辺りから、凄い騒音が聞こえて眠れないという人が現れたのです。「そりゃタンクの真下に住めば、音はうるさわな」非人情な私はそう思っていましたが、ある日、彼女がこういったのを聞き、「おや」と思いました。うるさいだけじゃなくベッドが揺れて眠れないというのです。化学物質過敏症のため、他の不思議な病気に関心のあった私は、すぐ思いました。低周波音障害じゃないのか。

低周波音というのは、普通の人間には聞こえないはずの音です。あまりに低すぎて耳には聞こえないけど、音に含まれる振動だけが、特殊な人には感じ取れてしまう。そして、その振動は壁を這い、床を這い、ベッドの足からマットレスに這い上がり、眠っている人を揺すり続けるのです。そして、頭痛、吐き気、胸痛など耐えられない苦しみを与えます。地獄です。
その地獄に、私もたちまち引き込まれていきました。苦しい苦しい、眠れない眠れない。眠っても眠りが浅いためでしょう。恐ろしい夢を一晩中見続けるのです。こうなってくると化学物質過敏症が可愛く見えるほどでした。過敏症にはマスクがある。特殊な空気清浄機もある。でも、低周波音には対策が全くありません。遮音するとかえって悪くなる類のものなのです。震源と思われるタンクは取り外すことはできません。いくら訴えても聞こえないものは誰にも聞こえない。ベッドが揺れる? ポルターガイストじゃあるまいし、あの人達、変なんだよ。

ついに「死に場所」だったはずの所から「生きる場所」に……というのも変だから、「少しでも安心して眠れる場所を求めて」、遠い海辺のホームに移りました。 この4月のことです。
松の緑に囲まれた静かな天国のようなホーム。昨日は鶯が啼いていました。広い庭園は野草が美しい花を咲かせています。とうとう安住の地を見つけたのだろうか。

さあ? ついこの前、市のお触れが出て海岸沿いの防砂林(我が家の真ん前もそうです)に殺虫剤を散布すると言ってきました。窓を開けるな、洗濯物を出すな、小鳥や金魚を出すな(犬や猫をさし置いて「金魚」ってのはどんなもんでしょう。私は、金魚は滅多に外へは出しませんけど)――――私も出すな。でも、私は出ました。遠くへ遠くへ。その影響は一週間たった今も残っています。低周波音サマも時々現れます。

それでも生活は随分楽になりました。引っ越し騒ぎの大騒動もほとんど一人で切り抜け、まだ体力もありそうですし。かと言って、100歳以上生きたら困りますね。ほら、予算ってものがありますから。でも心配ないでしょう。抗がん剤は勿論、軽い抗生物質でさえ飲むと副作用が出る人ですから、一度病気になったら、終点は近い。今度こそ、ここが終の棲家になることを祈っています。

長い間、読んでくださった方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました。もし、元気がもっと出たら、別のブログでお目にかかりましょう。 まだ書けます!
       もういいって?   
053984.jpg  まあまあ、そう言わず。                                                                         

その後 2

②喜寿は長寿?

下駄箱の話のすぐ次の日のことです。
外出先から帰ってくると、事務長に呼び止められました。
「印鑑持って来て下さい。お祝い金が届いてますから」
キョトンとしました。全然見当もつかない。
「私に? 何で? 誰から?」
「××市(住んでいる市)から。今年喜寿でしょう。長寿のお祝い金です」
その時、私の胸に込み上げてきた不快感は何だったのでしょう。
とにかく、印鑑を押し、のし袋に入った数千円のお金を受け取りました。
不快感は、いよいよ増していました。なんだろう。お金をいただいて不愉快というこの感情。
確かに喜寿だということは知っている。歳を取ったなとも感じている。それなら別にありがたく頂けばいいじゃないか。なぜ?

不快の元が「長寿」という言葉から来ているのことに気がつくのには時間がかかりました。
長寿という言葉は、長生きということです。それも普通より随分長く生きた時に使う言葉です。つまり、もう死んでいても不思議はない人が生きているから目出度いってことでしょ?
私は一度も、自分はもう死んでいるはずの歳だなどと考えたことはありません。過敏症が苦しいから死のうと思ったことはあるけれど、もし、そんな理由で死んだら、こんなところに入らなければ、まだずっと生きられたのにと口惜しい思いで逝ったことでしょう。このお祝い金で、自分はそういう歳なのだと無理やり自覚させられてしまいました。

現在日本の平均寿命は83歳(女性は86歳!)。「長寿」はそれ以上生きた人に使う言葉じゃありませんか? 私のおばあちゃんが78歳で亡くなった時、みんなが「そりゃ大往生ですね。めでたいめでたい」と言った時から50年。時代は変わったのに、こんな制度だけ残っているなんて。
そういえば、「老人」という言葉は65歳から使われるとか。それから考えると77歳は確かに随分年寄りに思えます。じゃ、65歳という出発点の方が変なのです。
変でしょ? 変じゃない?

今後、都合の悪いことを聞かれたら、こう言って逃げましょう。
「見えない」「聞こえない」「覚えていない」(確か、藤村俊二さんの言葉です)
いいんですよね? なんてったって「長寿の人」なんだから。
あ、私の場合、それにもう1つ「書けない」も加えるべきかな。

その後

最終回と位置付けたブログを書いてから、2カ月が経ちました。もうホームのことは書くまいと思っていたのですが、住み続けている以上、ここでコトは起こるわけです。
ここ数日の間にもありました。近況をかねて書いちゃいましょう。

①ついに私も「大変な人」?
あれからずっと内部、近辺の工事に囲まれて、四面楚歌の状態は続きました。ホーム内の空気はいよいよ悪く、もう食堂へも行けません。朝食は自分の部屋へ運び、吐き気をこらえて口へ運び、飲み込みました。その上、あの暑さです。一日ベッドでダラッと過ごす日々が続きました。毎日毎日、身体が死んでいくような気がしました。そのうち、頭がボーッとして、勘違いや物忘れが多くなってきました。脳も死んでいく! 恐怖でした。

つい3日前のことです。近くまで買い物に行き、帰ってきたら下駄箱に入れたはずの上履きがないのです。どこか間違った場所に入れたに違いない。誰かが間違えて履いたということはないだろう。なぜって私の上履きはギンギンの飾りのついたゴム草履だから。必死で探しました。こんな姿を人に見られたくないと思いつつ。どこにもありませんでした。

仕方なく裸足のままロビーの床に上がり、エレベーターに向かいました。急いで外出する時など時々その格好で走ったりするので、何の抵抗も感じません。ところがエレベーターから目の前に現れたのは、懐かしい食卓の友達でした。
「あら、しばらく」と私。
彼女の目は裸足に吸いつけられていました。
「どうしたの。その足!」
「それがさ、私ボケちゃったみたい。上履きがどこにもないのよ」
「そんな恰好してぇ。バカになっちゃったのかと思うじゃない」
「バカなのは下駄箱に入れたはずの上履きがないからよ。裸足はフツーなの」
「スリッパ履けばいいじゃない。ああ、びっくりした。もうやだぁ、あんたって」
私もびっくりしました。彼女は涙声になっているのです。
「裸足で歩くなんて」
「私、部屋では大抵裸足よ。5階の廊下も歩く。冷たくて気持ちいいわよ」
「汚いじゃない」
「私の部屋の方がよっぽど汚いんだけどね」
私に反省の色がないので気を悪くしたらしく、「びっくりした。びっくりした」と言いながら彼女は行ってしまいました。
私のことを心配してくれたのだと感謝はしましたが-----裸足ってそんなに変なことでしょうか。確かにロビーを歩くのに相応しくないとは思いますが、全否定されるほど悪いとはいうのは変だ。変じゃない? 変なのは私?

上履きは、探し損ねた場所があるの気づいて行ってみたら、ありました。ぐるっと下駄箱に囲まれた中央にソファ状の椅子があるのです。その下の奥深くにありました。つまり、私は脱いだ上履きを床に残したまま出掛けてしまい、後から来た人がそれを椅子の下に収納しておいてくれたのです。やっぱりボケたのかなぁ。

プロフィール

borobear

Author:borobear
父が婚約者の母に贈ったイギリス製の熊。昔はピカピカに可愛く輝いていたのに、今や薄汚れてボロ熊に。私も老人ホームで薄汚れ。同じボロなら居直って、なりふり構わず踊らにゃそんそんという具合に、仲良く生きています。

最新記事
カテゴリ
お知らせ
訳あって、今までコメントの受付をお断りしてきましたが、今後は「非公開コメント」に限り拝見させていただくことにしました。コメントの入力欄の「管理者だけに表示を許可する」にチェックを入れてください。よろしくお願いいたします。
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。