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いざ、入居!

平成23年5月、私は正式に入居しました。その日はカレンダーに「仏滅」とあり、ちなみに滅多に見ない占いの本を見れば、ホームは私にとって「暗剣殺」であり、「絶対にその方角への引っ越しは避けてください」と書かれていましたが、気にしませんでした。占いなんて、ねぇ?

運び込まれた大量の段ボールを眺めながら、私はペタンと床に座って溜息をつきました。このところの慣れない肉体労働で、肩も腰もギシギシいうくらい痛んでいました。「全部お任せ」の引っ越しができればよかったのですが、持って行くものと残すものとの選別をしなければならなかったので、梱包・箱詰めは1人でする他なかったのです。
引越し屋さんは家具の設置だけをやって、「はい、お終い!」と言ってさっさと帰ってしまいました。お終いどころか、私には梱包を解くという大仕事の始まりです。

そこへドヤドヤと4,5人のホームの人が「ご挨拶」に入ってきました。「ハエ取り紙」も一緒でした。家の中は段ボールだらけで、椅子は二つしかありません。だからみんな立ったままです。顔なんか段ボールに隠れて見えない人さえいます。そこで自己紹介と、このホームのきまりなどを書いたパンフレットの贈呈と説明が手早くなされました。いずれもその係の責任者だったようですが、今でもあれは誰だったのか思い出せません。「はあ、はあ」と真面目な様子で不真面目に聞いているうちに、それは終わりました。そして、全員サッと引き揚げていきました。「ハエ取り紙」もその後について消えました。今回は一言もなし。あのおしゃべりが。

段ボールの山を見た、その中の1人からでも「お手伝いしましょうか」の言葉があったら、私の第一印象は随分違っていたでしょう。ああ、ここはこういう所だったのか。「自立」扱いとはいえ、この部屋の様子を見れば、誰であろうと、ちょっと手を貸そうかという気になるんじゃないだろうか。それなのに………。ここに求めた温もりという一番大切なものが、全く感じられない。
さらに、運んできた洗濯機の排水パイプがここのと型が合わないので、換えて下さいと副ホーム長にすぐ頼んだのに、それが届いたのは10日後でした。それも他の職員に催促してやっと手に入ったのです。洗濯は毎日するものです。それを副ホーム長は………忘れた? 聞いていなかった? 

第一日目から感じた失望感がこれ以上広がらないように祈りましょう。
誰に? 私は神も悪魔も信じていないので、祈りは行き場がなくウロウロし、結局あて先不明で届かないのではないでしょうか。


飛翔! 
思い切って飛びたちました。
行く手に待っているものが不安です。

プロフィール

borobear

Author:borobear
父が婚約者の母に贈ったイギリス製の熊。昔はピカピカに可愛く輝いていたのに、今や薄汚れてボロ熊に。私も老人ホームで薄汚れ。同じボロなら居直って、なりふり構わず踊らにゃそんそんという具合に、仲良く生きています。

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