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老年期から墓場まで

このブログは、12回程度の予定で書き始めたのですが、驚いたことに20回を超えてしまいました。それも長い長いエッセイみたいなブログです。どのくらいの方が読んで下さったでしょうか。どれだけ入居希望者のお役に立ったでしょうか。私には分かりません。

でも推察はできます。多分、ほとんど誰の役にも立たなかったと。大体、内部の者が、内部について書くということ自体が無理だったのです。書きたくても書けないことが多すぎました。最初から予感はあったのですが。そこで、改めて、あと「書ける」ことはどのくらいあるだろうと考えてみたところ、何と! もう何も残っていなかったのです! 

そこで、誰の役にも立たないものを、危険を冒してまでこれ以上続けるのは意味がないということになり、このブログはこれで一旦終了しようと思います。いい加減な奴と怒られても仕方がありません。怒って下さい。 あ、ちょっと待って。

折角ですから、その前に、もう1つだけ読んでください。今、私が、いえ、私だけじゃなく、かなりの老人が望んでいるはずの老人ホームの理想の形を。

周囲の工事が大量に始まった頃から、私はここを出ることを考え始めました。毒ガス室のような部屋で、青ざめた顔で暮らす日々……これが一生続くことを考えると、気も狂わんばかりに焦りました。身体は100点満点と医師に言われたばかり。生きようと闘い続けているに違いない身体の努力を無視して自死など選んでは、身体に申し訳が立ちません。

数か所を回りました。過敏症である事実も勿論話しました。過敏症に関しては、大きなホームほど寛大でした。そこら中に休憩所があり、空き部屋もあり、木陰つきの広い芝生もあり……つまり逃げ場がたくさんあるからです。(「ハエ取り紙」を思い出しました。彼も「逃げ場所はたくさんある」と言ったんでしたっけ。う~ん)さらに、リフォーム後2月の部屋で症状が起きなかったのを見て、程度は軽いと踏んだようです。実際、軽くなっているのです。このホームの中にいるとき以外は。ここに居続ければ症状は再び悪化し始め、もう2度と治ることはないでしょう。私はそれが怖かった。

しかし、最大の難関はどこも通過できませんでした。最大の難関。それは「保証人がいないこと」でした。中には、成年後見人を立て、葬儀の費用として何がしかのお金を預託金として預ければ問題ないと言ってくれた所もありましたが、その「成年後見人」とやらが、私には胡散臭いとしか思えず、受け入れ難かったのです。

以前、一度成年後見人をお願いしようと思ったことがありました。そのとき相手と話していて思ったのです。これは危ない。彼は私の全財産を把握し、それを私のためと称して、いくらでも使うことができる。家庭裁判所が監督するから心配ないって? 監督ってどういう風にするのでしょう。後見人が提出する支出記録でも見るのでしょうか。領収書でも見るのでしょうか。その内容が本来の目的とは違ったものに使われたとしたら、それを見破ることができるのでしょうか。私は、その「監督」と言う言葉の中身を知らないので、信用できないのです。これが私の「妄想」ならいいのですが、悪い人に当たったら、全財産がなくなる可能性はあると今でも思っています。

それくらいなら、残ったお金は、私が有意義とみなした所へ寄付をして役立ててもらい、「おや、あの人、案外いい人だったんだねぇ」(『案外』だけ余計だよ)なんて言われて、突如善人に変身する方がずっとましです。
さらにずっとましなのは、やはり相続人に残すことですよね、それがいれば。 

「保証人」はいない、「成年後見制度」は嫌、というわけで、私は未だにここに留まっています。どこかへ移れる見込みもありません。探し続けはしますが、すでに胸にあるのは諦めのみ。このホームは、身元引受人なしで、看取りから、お寺への納骨までやってくれると言った唯一のホームでした(受け合ったのが「ハエ取り紙」なので、その信憑性には疑問がありますが、その時私は死んじゃってるわけだから、知~らない、っと)。
だから「ここの悪口は言っちゃいけないの」なんです。 もう随分言っちゃいましたけど。
ガス室に感謝! 


これから、天涯孤独の老人はうなぎ上りに増え続けるでしょう。その人たちはどうすればいいんですか? 介護保険の在宅サービスですか? ヘルパーは付きっきりではありません。夜は? 孤独死があり得ます。その後は? 誰が何をしてくれるの? どこへ葬ってくれるの?
(申し訳ないことに、私は介護保険の実態をあまりよく知りません。もし、天涯孤独でも「今のままで大丈夫なのだ」という意見をお持ちの方は、その理由をお教えください)

だから、私が望むのは、
天涯孤独の老人の老年期から墓場まで、全部面倒を見てくれるホームです。
実現が難しいのは分かっています。でも、誰か頭のいい政治家が(1人もいない? まさか!)何かいい案を出して、実行に移してくれればと願っています。随分遠い先のことになるでしょう。 少なくとも私には間に合いませんね。

さあ、これ以上言うことはなくなりました。もう怒って下さって結構です。
なに、あまりに話が長過ぎて、もう醒めちゃった? 結構結構。

長い間、お付き合いして下さった方、有難うございました。
お役に立てなかったこと、お詫びいたします。
今度は、もっと楽しいブログを書きましょう。いつか………。


037160.jpg  
老人ホームは
美しく巨大な草花の影に隠れた霧の中
中に入っても、また向こうに霧が
何も見えません
営業マンも
経営者の人柄も
成年後見人も
仕方がないから籤を引きましょう
あなたが、幸運の持ち主であることをお祈りします

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プロフィール

borobear

Author:borobear
父が婚約者の母に贈ったイギリス製の熊。昔はピカピカに可愛く輝いていたのに、今や薄汚れてボロ熊に。私も老人ホームで薄汚れ。同じボロなら居直って、なりふり構わず踊らにゃそんそんという具合に、仲良く生きています。

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